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“ちょっとの支え合いから生まれる繋がりは、本当に困った時に生きてくる” ゆいのわ八千代の生まれた経緯

“ironna(イロンナ)”は、地域共生をテーマに地域のいろんな人やいろんなことを取材するメディアです。今回は2017年に開始された、地域の共助・有償ボランティアシステム「ゆいのわ八千代」の立ち上げに至った思いを、NPO法人わっか理事長 宮本さんの当時のブログからご紹介します。

※説明書きの特にないものはイメージ写真です。

宮本 亜佳音(みやもと・あかね)
千葉県八千代市のNPO法人「わっか」理事長。ファミリー層向けのイベントなど様々な地域活動を実施するかたわら、「52間の縁側プロジェクト」として支援施設を建設中。
プロジェクトについての対談はこちら→「みんなの居場所」を作る!プロジェクト発起人の石井英寿さん・宮本亜佳音さん対談

ゆいのわ八千代のロゴ。いろんなカラーの人たちが支え合っている

はじめに:ゆいのわ八千代とは


ゆいのわ八千代は、NPO法人わっかと八千代社会福祉協議会(社協)が立ち上げた住民同士の共助システム。(社協の取り組みについてはこちらで取材しています)


「買い物が難しい、電球が変えられない」などの困りごとを抱えた人が事務局に申し込みをし、地域の登録サポーターをマッチング。30分500円〜の有償ボランティア制で、支払いはあらかじめ購入した「ゆいのわ券」で行います。

受け取った「ゆいのわ券」は現金交換(1枚で450円分)のほか、市内の協力店舗でお買い物券(1枚で450円分)として使えたり、福祉活動に寄付したりできます。お出かけの付き添いや、草むしりなど日常生活の中のサポートが中心。

市内の各地域で活発な支援が行われていて、米本団地では一番多く年間約500枚のゆいのわ券が使用されているそうです。

http://yuinowa.org/


おばあちゃんやおじいちゃんも同じような事言ってたなぁ

※2017年の手記より

ほぼ毎日いろんな人と話をしています。ありがたい事にいろんな人と会う機会も沢山あるし、様々な年代の人の所へ行く機会も沢山あります。何をしているかというと、話をしたり、聞いたりして、あれそれってあの人なら解決できるんじゃない?とか、あの人が今こんな事してるって言ってたなぁ、みたいなことを思い出して、おつなぎしたりしています。

それが何になるか、と言われたらなんともなんだけれども、とにかく毎日そんな事をして10年が経ちました。(びっくり)

ある時ママさん達と話をしていて、「市境にある子供の塾への迎えは、ファミサポが使えないの」「旦那が仕事柄家を空けることが多くて、子供も小さいし一人がしんどい時があるんだ」。



そうなんだーっ、大変だよね、なんとかできないものか。。

そういえば、おばあちゃんやおじいちゃんも同じような事言ってたな。「おばあちゃんが亡くなって一人になった料理をどうしたらいいかわからないんだよ」「一人でご飯を食べるのは寂しいものだよ」…

なんか、これって助け合えないものなのかな、孤独なママと、近所のおばあちゃんが一緒に子育てしたり、ご飯を食べたりできたりしたら、どっちもハッピーじゃない?

ないなら作ろう!


こうして、みんなが支え合いをしやすくなる仕組みがあればいいのに、と思うようになり、ないなら作ろう!と動き出しました。


無償ボランティアでは続かないだろうから、何か券などで支払いをしたらどうかな?子供が近所のおばあちゃんにご飯を届けたら、券がもらえて、地域の商店で使えたらいいよね!雑貨が買えたり、文房具を買えたり。

ゴミを出すのを手伝って券をもらったら、それでご飯が食べられるといいよね、いつでも好きな時に温かいご飯を地域のお店で食べれたり買えたりしたらいい。


もう、想いが先走りという感じでした。今までお世話になっている地域の店主さん達の顔が浮かんで。

全国にある様々な支え合いの仕組み


実際にはじめるにあたり、他の地域でどんな支え合いが行われているのかを調べました。

埼玉県幸手(さって)市の幸手団地の支え合いは、団地の中の喫茶店のマスターを中心に地域に寄り添った形で行われていました。

共助のアイディアがいっぱい!幸手団地(幸手市)

– 埼玉県共助の総合ポータルサイト 埼玉共助スタイル
kyojo.saitamaken-npo.net


岐阜県可児(かに)市では、地域の「支え愛」事業として、市が主導となりポイントや地域通貨を通じて支え合い活動の育成ができる内容。さらに世代間の交流を促しているところが素晴らしいです。

地域支え愛ポイント制度について
https://www.city.kani.lg.jp/9731.htm


調べてみると、実はもう全国に様々な支え合いの仕組みがある事に気がつきました。

全国の例を見習いながら、八千代市に合うように手探りではじめていきました。そして八千代市社会福祉協議会さんよりお声をかけて頂いて、協働事業として始まったわけです。


自分が大変な時もあるし、少し余裕がある時もある


NPO法人わっかは、地域コミュニティを育みたい。そのためには『地域にはいろんな人がいる』という事を知る事が大切なんじゃなかろうか。

自分以外にもいろんな人がいる。自分が大変な時もあるし、少しの余裕が生まれている時もある。そんな時にちょっとの支え合いから生まれる繋がりは、いざ本当に困った時に生きてくると思う。(困った時がなければ、それはそれでOKじゃない)

それが、ゆいのわ八千代のはじまった経緯です。


ゆいのわ八千代のサポーター会員、協力店舗にご興味がありましたら、お問い合わせページ、ゆいのわfacebookなどよりご連絡くださいね


編集後期

こちらは私がぜひ記事化させてください、と宮本さんにお願いしたものです。もう3年も続いている「ゆいのわ」は、宮本さんのこんな気持ちから始まっていたのでした。今はいっぱいいっぱいの自分だけれど、ふと余裕ができた時、何かできることがあるのかもしれないな。そうやってだんだんと「福祉」「支援」を身近に感じられるようになってきました。

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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