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農家、食卓、みんなをつなぐ。八千代をぐるっと駆け巡る八百屋「ヤオマル」ドライバーさんの1日

地域のイロンナ人やことをご紹介する「イロンナ」今回は2020年秋から立ち上がった八百屋「ヤオマル」をご紹介します。

ヤオマルって?

ヤオマルは、NPO法人わっかの運営する「地域のみんなをつなぐ八百屋」です。市内の農家さんが育てた野菜を、地域のいろんな場所で、いろんな形で食べていただくこと。”ヤオマルつながり”で地域を身近に感じていただくことをコンセプトにしています。

2020年の秋は気候がよく、葉物が豊作でした。豊作=たくさんできることは良いことだと思われがちですが、どうしても出荷しきれず廃棄が出てしまったり、供給過多になることで単価が下がったりしてしまうそうです。

豊作貧乏」なんて言葉があるくらいだ、と農家さんとの会話で知ったわっかのメンバー。さらに買い物に困っている地域の方の話を思い出し、双方をつなぐ取り組みはどうかと「ヤオマル」が始まりました。

納入前の農家の方とのやりとりや、その後、野菜が地域に広がっていく点がユニークなヤオマル。どういうことなのか、ヤオマルのドライバーさんを追いながら見ていきます!

午前9時半 野菜の仕入れ

現在は火曜日、金曜日の週2回稼働しています。稼働日の朝、はじめに伺ったのは八千代市島田台の「周郷農園」。人気の直売所やイチゴ狩りなども併設していますが、さらにヤオマルにも協力されているパワフルな農園です。

今日はキャベツやねぎ、旬のこうさいたいなど。野菜たち、行ってきます!

今日もありがとうございます!

このあと、米本方面を中心に数軒の農家へ集荷に伺います。八千代市の南側は駅が集まりマンションが建ち並んでいますが、北側は実は農家の多い一帯。代々何十年、何百年と営んでこられた農家さんも多くいらっしゃいます。

たくさんの野菜が集まりました。

10時半 米本団地に納入

野菜を載せた車は八千代市の大型団地の1つ、米本団地へ。買い物が大変な団地の住民の方に、新鮮な野菜や重いお米などを販売する即席の直売所を開きます。(ラインナップは都度変わります)

現地でスタッフと待ち合わせ、野菜の値付け。珍しい野菜があれば、これ何?どうやって食べるの?と引継ぎします。

八千代社会福祉協議会(社協)の協力により、現在は社協の運営するコミュニティスペース「ほっこり」の入り口で販売しています。納品すると「今日は何があるの?」と早速お客様が。

道の駅やスーパーは徒歩圏内にあるものの、重い物を持って帰るのはちょっと大変なこともありますよね。ここで買えると助かる、という声も聞こえてとてもうれしく思うスタッフなのです。

21年2月上旬までは屋外で販売していました。

「ほっこり」についてはこちらの記事で取材。安心できる、だれもが過ごせる場所として運営していらっしゃいます。

11時前 やちよ農業交流センターに納入

販売スタッフに任せて団地を後にし、今度はやちよ農業交流センターへ。またそれぞれ値付けをし、「ヤオマル」の手作り看板の前に並べます。

こちらには、シリーズで取材している「SPOTプロジェクト」にて、紙すき製品を製作中の「小池更正園」の入居者さんの作品も並んでいます。(紙すきは緊急事態宣言によりお休み中)
ほかにも地元作家の作品が並びますので、のぞいてみてくださいね。


お昼~午後 市内各レストランに納入

ヤオマルの活動を知って「いいね!」と思ってくれた市内各地の飲食店にも、野菜を届けています。取材時点で協力いただいている店舗はご覧のとおり。「どんどん」さんのねぎ玉天をはじめ、ヤオマル野菜を使ったオリジナルメニューを作ってくれたお店もあります。稼働日のヤオマルInstagramでは店舗の情報もご紹介しています。

お好み焼き どんどん(八千代中央駅徒歩5分)
いこいの喫茶 Rio(​八千代台駅 東口から徒歩2分)
貝殻亭/清祥庵(勝田台駅北口 徒歩5分)
やちよ道の駅食堂(道の駅やちよ ふるさとステーション内)
cafe-bistro Sola(八千代台駅 徒歩5分)

Instagramでご紹介しています!

最後にキッチンに野菜を届けます。キッチンについてはのちほどご紹介します。

14時半 一旦帰宅し伝票整理など

伝票作成、SNSの投稿、農家の方へLINEでご連絡など事務作業を行います。
LINEでは農家さんのグループを作成し、団地での販売の様子やレストランからの野菜の注文などをご連絡。逆に、野菜の生育の様子などを教えてもらったりしています。

17時 キッチンに集荷

八千代市勝田台にある「シェアアトリエ ポピンズ」。ハンドメイドのワークショップやアロマサロンのあるこちらには、素敵なキッチンスペースもあります。

17時にドライバーさんと共にお伺いすると、コンテナに入ったお惣菜セットがずらり。どれも、ヤオマルの野菜を中心に腕によりをかけて作られたおかずだそう。
こちらは子育てに忙しいパパママに届く定期便「ヤオマルお惣菜おとどけ便」。取材時は試験稼働中だそうですが、2021年春頃には申し込み受付を開始予定とのことです。

ある日のメニューはこちら。

・豚バラと長ネギのさっぱり煮
・ほうれん草とわかめのごま炒め
・スウィーティーとキャベツのサラダ
・菜花と油揚げのごま油炒め
・手羽先のマヨマスタードグリル にんじんと一緒に
・長芋のオリーブオイル焼き
・ゆでたまご

メニューはその日に仕入れた野菜をみてから決定。栄養バランスや旬も意識しながら、家庭を応援する気持ちで作っているそうです。団地や農業センターの販売で残った野菜があったとしてもこちらで美味しく調理してくれるので、今までにロスは出ていないんです。

お肉などタンパク質類もちゃんと入ります

お惣菜に姿を変えた野菜たちは、市内数カ所の「ピックアップポイント」へ。パパママたちが帰宅時に立ち寄り、各家庭の食卓に並びます。

いただきま〜す!

あるときは直売所の新鮮野菜、またある時はランチのサラダ

集荷から夕食のお届けまでドライバーが八千代市を巡り、その間に八千代の野菜がいろんなスタイルで地域の食卓に届いていきました。


慌ただしく慣れない日常、毎日の食事のなかに少しでも「楽」や「コミュニケーション」、「安心」をお届けできたら、という思いの「ヤオマル」。規模や形態も少しずつ進化していく予定だそうなので、ぜひInstagramをフォローしてみてくださいね。



編集後期

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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