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いろんな人がいていい、多様性があっていい。「第3のいしいさん家」52間の縁側プロジェクト基本情報

ironnaメディアをご覧いただき、ありがとうございます!
イロンナ人やイロンナものを取材・紹介していくこの場所では、千葉県八千代市に誕生予定の施設 “ごじゅうにけんのえんがわ” ができるまでにも密着していきます。


ここではまず「いしいさん家」とNPO法人「わっか」が協力してスタートしたこのプロジェクトをご紹介します。どんなことが始まっているのかな…?

多様性がテーマの「家」?


いろんな人がいていい、多様性があっていい。”52間の縁側”はそんな考えのもと、「高齢者・障がいを持つ人・こどもも大人もみんなの居場所」として取りこぼしのない支援を目指す施設です。


介護施設:デイサービス、日中一時支援など

ここは宅老所をすでに2軒運営している、「いしいさん家」の得意分野です。宅老所というのは、小規模運営している福祉サービス。大規模なケア施設とは違った、運営者それぞれのカラーで切り盛りされています。

高齢者だけではなく、生きづらさを抱えた人の支援や子供たちの居場所にもなっているいしいさん家については、「いしいさん家とは?」にご紹介しています。

子供たちに読み聞かせをしてくれているおばあちゃん。


子供、ファミリーなどへの支援:遊び場、子供食堂、共助カフェ

こちらは主にNPO法人の「わっか」の得意分野です。自然と触れ合えるスポットのほか、様々なワークショップや仕掛けによる交流。ふらりと立ち寄れるカフェや、みんなで食事を楽しめるキッチンなども予定されています。

52間の縁側プロジェクトの説明図
イメージ図



なぜ「52間の縁側」という名前なの?


「ごじゅうにけんのえんがわ」は設計を行った建築士・山﨑健太郎さんによって命名された、この施設の建物の名前です。

“縁側”というのは昔懐かしい日本家屋によくある、細長いテラスのような場所ですよね。サザエさんの家でよくタマがお昼寝をしているあの場所です。

廊下として”部屋と部屋をつなぐ場所“でもあり、”外と中をつなぐ場所“でもある縁側。それが長く94mも続くように設計されていて、昔の単位の「間(けん)」に換算すると52間になります。

建物の模型。

52間の縁側の設計は、(株)鹿島出版会の実施するコンテスト”SDレビュー”の2016年入選作品になり、六本木・森美術館を初め様々な場所で展示されました。(→SDレビュー2016公式サイト)  



前方に林があり、建屋のすぐ前に子どもたちの遊べる”じゃぶじゃぶ池”という浅い池が作られます。畑や果樹なども作る予定だそう。ぜひ内装を動画でご覧になってみてください。長い長い縁側、どのようにみなさんが過ごすのかとても楽しみになってきます。



当サイトではインタビューの他、土地や建設の様子などもできるだけ掲載していきます。地域の方も、遠方の方も。完成までの物語を、ぜひいろんな皆様と共有していけたら、とても嬉しく思います。

全ての始まり、発起人の「いしいさん家」いしいさん・「わっか」宮本さんの対談はこちらから。



取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。

新川の流れと自然に惹かれて居住地に選んだ八千代市ですが、実は地域のことってあまり知らない。八千代市って、特に何にもない…?と先日まで思っていました。でも、実はいろんな面白い人がいて、いろんな活動をしているみたいなんです。

地域で何が起こっているかわかってきたら、解像度の高く街を見渡せたら、少し気持ちが変わるかも。そんな気持ちで、今日も取材をしてきます。
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初心者が萎縮せず、誰でもオープンに写真を楽しめるように。フォトグラファー/Youtuber わたなべりょうさん

地域のいろんな人を紹介するメディア”ironna”
今回はフォトグラファーであり、YouTubeチャンネル登録者数1.89万人の人気配信者でもあるわたなべりょうさんにお話を伺います。「子供を撮るとぶれてしまう」「光を読むってどういうこと?」などYouTubeで初心者の質問に的確に答えていくわたなべさんの原動力は、自らの「自信喪失体験」でした。

わたなべ りょう
フォトグラファー・講師。
写真素材サイトPIXTAのトップクリエイターとして写真素材を撮影・提供する傍ら、講師やYouTube配信を行う。https://www.watanabe-ryo.com/
写真とカメラのレッスンチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCzf4eIKEdF2KlAIAlaKZV5A

気持ちとパワーのYoutube

–八千代市にはいつ頃いらっしゃったんですか?

もともと都内に住んでいて、結婚してから八千代市に引っ越しました。夫が千葉県出身なのと、機材を置けたり仕事もできるような広さが欲しかったので。交通の便もありますね!

–そういう方は多いですね!どんなきっかけで発信を始められたんですか?

写真を撮っていて講師業も細く長く続けている中で、次は何をしよう?と思った時に「レッスンの発信はどうかな」と思ったんです。もともとネット上で情報を探すのが好きというか、好奇心のままに掘っていくのが好きで。 YouTubeはノウハウがネット上にあるし、それを元に自分なりに研究してやっていくのが自分に合っていると思います。自分で思いついて、気持ちとパワーさえあれば進めていけるので。

わたなべさんのYouTube。自身でどんどんチャレンジしていくそう

–自分でマネジメントしていく感じですね。ずっとフリーでお仕事されているんですか?

新卒で少し新入社員をやりましたが、「ダメだな」と思いましたね(笑)みんなで協力してやるのは苦手で。返事待ちとかがない方がよくて、常に動いていたい。こういうことがわかった、じゃあ早速やってみたい!とどんどんできるところが今はすごく好きですね。

–発信の反響はどんなものがありますか?

応援のコメントをしてくれる人もいるし、誹謗中傷まではいかなくてもバカにするような意見をする人もいます。最初は落ち込んだりしましたが、私にだけじゃなくて、ある程度見られるようになるとみんな経験することなんですよね。

基本的なレッスンから、旦那さんとの「プロvsアマ対決」などの企画から解説するコンテンツも人気

私は本当にみんなの役に立ててほしい!と思っていることを発信しています。それに関しては自信があるから、どんな意地悪な解釈をされても「それぞれでどうぞ」と思いますね。

駆け出しの頃の原体験


–初心者がひっかかりそうなポイントはどうやって見つけるのでしょうか。

講師業をしていて、同じようなことを聞かれるな、というポイントはありますね。何がわからなくてその人が悩んでいるのか考えるのも好きですし。自分自身もそうでしたが、引っかかるポイントって結構色々あるので。

写真って、今はだいぶそうでもなくなってきているかもしれませんが、「巨匠」みたいな人が「カメラとはこうあるべきだ。F値をこうしてこのレンズを使ってここから撮るのが一番いい」みたいな雰囲気があったりして。


そういう風に一方的に言われると、わからないことがあったときに自信を失ってしまいがちです。「全然わからない。自分なんて全然ダメだ…」って排除されてしまう世界のような印象があって。そういう雰囲気もあって、私自身最初は不安でいっぱいだったんです。

でも経験を積むにつれ、そういう「巨匠」は自分の流儀を語っているんであって、そこに合わせる必要はないのかなと。それだけを「唯一の正解」にするやり方じゃなく、もっとフラットに、どんな立場の人が聞いてもわかるというところを大事にしたいと思うようになりました。自分の経験上、大事にしているところです。

「ボタンってどこですか?」

–経験を積まれる中で、「初心者・駆け出し目線」をずっと保っていられるのはどうしてなんでしょうか。

最初に「オープンでない世界」を経験しているんですよね。「気軽にみんな始めてみよう」ではなくて、「わからない人はダメ、わかっている方がえらい」みたいな空間。
それが好きな人はいいと思うんですが、私はそうじゃない場所があったらいいなと思っていたので。その体験は譲れなくて、コンセプトになっていますね。

オフラインの(教室で行うような)講座では、70代・80代のおじいちゃんおばあちゃんが来てくれたりするんですよ。「ボタン見えないんですけどどこですか?」ってなったりするんですが、何かを学びたいと行動することがすごいし、気持ちに応えたいなと思いますね。

–とても素敵なことです。最後に、市内で好きな撮影場所はありますか。


みんなや誰かが「いい」と思っているような場所に行く必要は全然なくて。自分の心が動く場所が撮影スポットなんですよね。

京成バラ園さんで撮影させてもらった動画も最近公開しましたが、桜とかお花がある場所はカメラを持っている人がたくさんいますね。

被写体としてこれを撮りたくて仕方ない!というものは、実は個人的にはあまりないんです。素材写真のようにニーズを考えたり、「〇〇の撮り方を教えてほしい」みたいなきっかけがあって、その中でどう撮ろうか考えるのが好きですね。

–原動力がニーズとか、誰かの思いなんですね。


「唯一の正解」を追うのではなく、それぞれの立ち位置でオープンに参加できるのを重視されているわたなべさん。動画にもその姿勢がとても表れています。市内の撮影スポットを伺ったときの「自分の心が動く場所が撮影スポットなんですよ、それぞれ違うから…」と、1人1人の感覚を尊重されていたのがとても印象的でした。ありがとうございました。

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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イベントレポート:みんなの居場所をつくる〜地域に根ざした取りこぼしのない支援を目指して〜

2021年3月下旬に行われたオンラインイベント「みんなの居場所をつくる」。若年性認知症理解促進・普及啓発事業として千葉県若年性認知症専用相談窓口の主催で開催され、「52間の縁側」発起人の2人と建築を担当した山﨑さんがトークセッションを行いました。その内容を一部ご紹介します。

★プロジェクト「52間の縁側」とは?

「52間の縁側(ごじゅうにけんのえんがわ)」は、「第3のいしいさん家」とNPO法人わっかがタッグを組んで始まった、「高齢者・障がいをもつ人・生きづらさを抱える人・ファミリー・みんなの居場所」を作るプロジェクト。


介護施設としてデイサービス、日中一時支援をするほか、子どもの遊び場、共助カフェ、障がいや生きづらさを抱える人の就職支援など「取りこぼしのない支援」を目指す施設です。


名前は「52間=94m」(1間は1.818m)におよぶ長い縁側の設計から。
プロジェクトについてさらに読む>

52間の縁側の模型。
介護福祉士・ケアマネージャー。
宅老所「いしいさん家」代表。現在は千葉市花見川区と習志野市の2軒運営、新たに千葉県八千代市米本に第3のいしいさん家を建設中。https://www.ishiisanchi.com/
建築家/山﨑健太郎デザインワークショップ代表取締役。
工学院大・東京理科大・早稲田大 非常勤講師、明治大・法政大 兼任講師。「52間の縁側」ではSD Review 2016 入選。ほかたくさんの建築で受賞歴あり。http://ykdw.org/
千葉県八千代市のNPO法人「わっか」理事長。市民間の助け合いシステム「ゆいのわ八千代」の立ち上げ・運営や、ファミリー層向けのイベントなど様々な地域活動を実施。http://wacca-with.org/


分断を作らない支援

宮本 若年性認知症の方をはじめ、多様な方にやさしい地域づくりを推進するために必要だと思うことがありますか?」と、視聴者の方へ事前アンケートにご回答いただきました。一番多かった回答は理解を深めるための「普及啓発」、次いで「居場所づくり」「関係機関の横の連携」でした。

52間の縁側も「若年性認知症の方だけにどうするか」ということではなく、分断を作らない、いろんな人がいても自然と交われるような場所を目指しています。いしいさん家にはすでにいろんな方が来られていますよね。

石井 いしいさん家ではうつ病、統合失調症など色々な人がいます。病名で区切らず、困っている人がいれば一旦来てもらって、そこから考える感じ。

宮本 お子さんもいるのは、最初はスタッフさんの子連れ出勤からですか?

石井 うん、子連れ出勤から。託児もあって「おじいちゃんおばあちゃんと一緒に過ごせる、命の授業をやってるよ」って言うんだけど、なかなか一般的ではないから「赤ちゃんボランティア※」とか色々来てもらえるように工夫してます。
そのパワーアップ、規模を大きくしたバージョンが「52間の縁側」なのかもね。

※赤ちゃんボランティア:赤ちゃんと保護者が「いるだけでボランティアになる」有償ボランティア。

分断を作らない場所を「設計」する難しさ

山﨑 建築の設計って、制度面で面積を区切ったり、防犯とかセキュリティーとか「線を引いて分けていく」のが役割の一つになりますよね。でも石井さんの考えにはそういうところがない。真逆なんですよね。書かなきゃいけない線をどうぼやかしていくか、設計の上ではそこが難しかったです。今はだいぶ線はにじんできたけど。もう話し始めてから5年くらい経つし(笑)

宮本 だからこそ建設が始まる前から地域の人にその話をして、地域がウェルカムになっている部分もあります。どのように建つんだろうって見守ってもらえますよね。

いわゆる「デイサービス」だと親子で遊びに行こう!って感覚はないんだけど、ほんとに行っていいんだという雰囲気が建つ様子から感じ取ってもらえれば。

石井 (米本での)わっかの活動は、ずっとやってるんだもんね。

宮本 そうですね。地域の課題があって、その力になりそうな建物が来て、人も来てくれるというのはみんな待ち望んでる感じかなと思います。

今まで福祉を遠いものとして感じていたような人が若年性認知症などを知るには、知識として教えるのもそうだけど逆に「ただ居心地のいい場所」に行ってたらそういう人がいた、というのがいいのかなと思います。

役割を作るからこその「居場所」

石井 家族によるんだけど、若年性認知症と診断された人って40−50代の働き盛り、大黒柱だったりする。収入が絶たれて、経済面、身体面で家族もとても不安になって、ボロボロ泣く人もいますね。世間的にオープンにしづらい感じもあるし。

そこに「居場所ですよ、ここに同じ環境の人がいますよ」と言っても来づらいところはあって。だから家族でも本人でも、少しでも社会に役割が持てる場所、という意味の居場所も必要かなと思う。バリバリ働いていた頃の収入は難しいかもしれないけど、ここに行けばみんなの役に立てる、って。

山﨑 石井さんのところでは「役割」が自然に起こっている感じですよね。建築の計画をしようと思うと、管理しやすく人の手がかからないように作っていきがちなんだけど、いしいさん家の場合には「人」が役割を担ってくれればそんなに建築は作り込まなくていい。

52間の縁側も、(手入れなどに)手のかかるところがいっぱいあるじゃない。畑とか、大きいお風呂とか、キッチンも。みんなでお手伝いしてもらいながらやっていくんだけど、結果的にはそれが役割であり、居場所になる感じですかね。

52間の縁側のイメージ。

宮本 よく石井さんと「不便を楽しむ」という話をしてますね。

石井 不便さからコミュニケーションが生まれたりね。そうして自然に発生する役割もある一方、今のいしいさん家でやっている感じでは若年性認知症の方は日課があったほうがやりやすいのかなとも思う。なんか(キッチンで)商品を加工して作ったりもしていくんだよね?それに絡めてもいいのかも。

宮本 うんうん。石井さんがそういう目の前の関わりとして支援をしている隣で、わっかがやっていることは未来の資産になるようなことかなと思います。みんなが交わる中で、理解をしていけたらいい。

いろんな人が参加できるような工夫

宮本 これから工事が始まって、だんだん形もできていきます。庭の部分は人の手で竹垣を作ったり、畑をつくったりのワークショップをやっていきたい。

石井 ワクワクしてきたね。

宮本 竹垣も(時間が経って)劣化してきたら、昔の茅葺(かやぶき)の葺き替えみたいにしてみんなで作り直したり。関わりやすいことを色んなところに散りばめて、自分のやりたいところで参加してもらえるといつの間にか居場所になる、ということができるといいな。



山﨑 昔の茅葺の葺き替えって、村の人たちみんなでやるじゃない。あの時代に勝手に村の人が人の家の土間に入ってきちゃったりするのは、たぶん「手伝ったから」なんですよね、自分たちがやったから。ここの竹垣も、みんなに手伝ってもらって。そして「自分が手伝ったから使っていいんだ!」と言ってもらえるといいね。

石井 (来るときの)敷居が低くなるだろうね。

山﨑 皆さん、手伝ったら主張されるといいです。私が作ったんだから!って(笑)

そういう(人の手が入る)ことは今の建築では全くなくしちゃっていることで。「昔の生活、暮らし方を取り戻す」って石井さんもいうけど、この建物の完成までにそれを実践していけるかもね。完成までの進みはとても遅くなるけど、時間がかかったからこそ色んな人が関わることができる。

石井 仕掛け作りね。昔はイベントがなくても生活の中に老いと死があり多世代が一緒にいて、関係がクロスする中で支え合っていけたのかなと思う。自治会の中でおじいちゃんおばあちゃんの中に認知症状の出たひとが出てきたりして、みんなで関わっていけた。

今、人との関係が希薄化していく中で「理解しあおう」とか言っても難しかったりする。「ソーシャルキャピタル※」って言うみたいなんだけど、地域包括とか支援の仕事って「地域の関係を結び再構築すること」かなと僕は思ってます。

※「信頼」や「つきあい・交流」といった人々の関係性が、物的資本などに並び重要な資源であるという考え方。

今わっかが米本団地で関係作りしてるのもこういうことだよね。そういうところに若年性認知症などいろんな方にも信頼してもらって、入ってきていただけるといいかも。

※わっかの活動: 出張八百屋「ヤオマル」や配食サービスのテストでお弁当を配るなど、
  米本の社会福祉協議会や地域包括支援センターと連携した地域活動。

宮本 1人でも、1団体でもできないことがたくさんある。横の連携をとりながらみんなでやっていく、自然とできるような環境を作っていきたいです。

次ページ: 制度を乗り越えてこそ「本当の居場所」ができる

農家、食卓、みんなをつなぐ。八千代をぐるっと駆け巡る八百屋「ヤオマル」ドライバーさんの1日

地域のイロンナ人やことをご紹介する「イロンナ」今回は2020年秋から立ち上がった八百屋「ヤオマル」をご紹介します。

ヤオマルって?

ヤオマルは、NPO法人わっかの運営する「地域のみんなをつなぐ八百屋」です。市内の農家さんが育てた野菜を、地域のいろんな場所で、いろんな形で食べていただくこと。”ヤオマルつながり”で地域を身近に感じていただくことをコンセプトにしています。

2020年の秋は気候がよく、葉物が豊作でした。豊作=たくさんできることは良いことだと思われがちですが、どうしても出荷しきれず廃棄が出てしまったり、供給過多になることで単価が下がったりしてしまうそうです。

豊作貧乏」なんて言葉があるくらいだ、と農家さんとの会話で知ったわっかのメンバー。さらに買い物に困っている地域の方の話を思い出し、双方をつなぐ取り組みはどうかと「ヤオマル」が始まりました。

納入前の農家の方とのやりとりや、その後、野菜が地域に広がっていく点がユニークなヤオマル。どういうことなのか、ヤオマルのドライバーさんを追いながら見ていきます!

午前9時半 野菜の仕入れ

現在は火曜日、金曜日の週2回稼働しています。稼働日の朝、はじめに伺ったのは八千代市島田台の「周郷農園」。人気の直売所やイチゴ狩りなども併設していますが、さらにヤオマルにも協力されているパワフルな農園です。

今日はキャベツやねぎ、旬のこうさいたいなど。野菜たち、行ってきます!

今日もありがとうございます!

このあと、米本方面を中心に数軒の農家へ集荷に伺います。八千代市の南側は駅が集まりマンションが建ち並んでいますが、北側は農家の多い一帯。代々何十年、何百年と営んでこられた農家さんも多くいらっしゃいます。

たくさんの野菜が集まりました。

10時半 米本団地に納入

野菜を載せた車は八千代市の大型団地の1つ、米本団地へ。買い物が大変な団地の住民の方に、新鮮な野菜や重いお米などを販売する即席の直売所を開きます。(ラインナップは都度変わります)

現地でスタッフと待ち合わせ、野菜の値付け。珍しい野菜があれば、これ何?どうやって食べるの?と引継ぎします。

八千代社会福祉協議会(社協)の協力により、現在は社協の運営するコミュニティスペース「ほっこり」の入り口で販売しています。納品すると「今日は何があるの?」と早速お客様が。

道の駅やスーパーは徒歩圏内にあるものの、重い物を持って帰るのはちょっと大変なこともありますよね。ここで買えると助かる、という声も聞こえてとてもうれしく思うスタッフなのです。

21年2月上旬までは屋外で販売していました。

「ほっこり」についてはこちらの記事で取材。安心できる、だれもが過ごせる場所として運営していらっしゃいます。

11時前 やちよ農業交流センターに納入

販売スタッフに任せて団地を後にし、今度はやちよ農業交流センターへ。またそれぞれ値付けをし、「ヤオマル」の手作り看板の前に並べます。

こちらには、シリーズで取材している「SPOTプロジェクト」にて、紙すき製品を製作中の「小池更正園」の入居者さんの作品も並んでいます。(紙すきは緊急事態宣言によりお休み中)
ほかにも地元作家の作品が並びますので、のぞいてみてくださいね。


お昼~午後 市内各レストランに納入

ヤオマルの活動を知って「いいね!」と思ってくれた市内各地の飲食店にも、野菜を届けています。取材時点で協力いただいている店舗はご覧のとおり。「どんどん」さんのねぎ玉天をはじめ、ヤオマル野菜を使ったオリジナルメニューを作ってくれたお店もあります。稼働日のヤオマルInstagramでは店舗の情報もご紹介しています。

お好み焼き どんどん(八千代中央駅徒歩5分)
いこいの喫茶 Rio(​八千代台駅 東口から徒歩2分)
貝殻亭/清祥庵(勝田台駅北口 徒歩5分)
やちよ道の駅食堂(道の駅やちよ ふるさとステーション内)
cafe-bistro Sola(八千代台駅 徒歩5分)

Instagramでご紹介しています!

最後にキッチンに野菜を届けます。キッチンについてはのちほどご紹介します。

14時半 一旦帰宅し伝票整理など

伝票作成、SNSの投稿、農家の方へLINEでご連絡など事務作業を行います。
LINEでは農家さんのグループを作成し、団地での販売の様子やレストランからの野菜の注文などをご連絡。逆に、野菜の生育の様子などを教えてもらったりしています。

17時 キッチンに集荷

八千代市勝田台にある「シェアアトリエ ポピンズ」。ハンドメイドのワークショップやアロマサロンのあるこちらには、素敵なキッチンスペースもあります。

17時にドライバーさんと共にお伺いすると、コンテナに入ったお惣菜セットがずらり。どれも、ヤオマルの野菜を中心に腕によりをかけて作られたおかずだそう。
こちらは子育てに忙しいパパママに届く定期便「ヤオマルお惣菜おとどけ便」。取材時は試験稼働中だそうですが、2021年春頃には申し込み受付を開始予定とのことです。(→2021.4.20追記:受付開始されました!詳しくは公式サイトから)

ある日のメニューはこちら。

・豚バラと長ネギのさっぱり煮
・ほうれん草とわかめのごま炒め
・スウィーティーとキャベツのサラダ
・菜花と油揚げのごま油炒め
・手羽先のマヨマスタードグリル にんじんと一緒に
・長芋のオリーブオイル焼き
・ゆでたまご

メニューはその日に仕入れた野菜をみてから決定。栄養バランスや旬も意識しながら、家庭を応援する気持ちで作っているそうです。団地や農業センターの販売で残った野菜があったとしてもこちらで美味しく調理してくれるので、今までにロスは出ていないんです。

お肉などタンパク質類もちゃんと入ります

お惣菜に姿を変えた野菜たちは、市内数カ所の「ピックアップポイント」へ。パパママたちが帰宅時に立ち寄り、各家庭の食卓に並びます。

いただきま〜す!

あるときは直売所の新鮮野菜、またある時はランチのサラダ

集荷から夕食のお届けまでドライバーが八千代市を巡り、その間に八千代の野菜がいろんなスタイルで地域の食卓に届いていきました。


慌ただしく慣れない日常、毎日の食事のなかに少しでも「楽」や「コミュニケーション」、「安心」をお届けできたら、という思いの「ヤオマル」。規模や形態も少しずつ進化していく予定だそうなので、ぜひInstagramをフォローしてみてくださいね。

2021.4.21追記
お惣菜おとどけ便の詳細は、公式サイトをご覧ください。

https://wacca-with.org/yaomaru/


編集後期

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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“やってみたい”の大事な気持ち。支援施設・小池更生園のみんなと頑張る製品づくり#SPOTプロジェクト(4)


地元企業が提供した廃材を、地元団体で商品化することで地域の活性化及び地域のことを市民に知ってもらおうという”SPOT(スモール・ピースオブ・タウン)プロジェクト“。

「紙パック編」の素材提供企業はコーシン乳業株式会社さんです。デザイン変更で不要となった紙パック500枚をお預かりし、障がいを持つ人の支援施設・小池更生園の皆さんと一緒に製品化に取り組みます。

前回までにパックから原料である「パルプ」を取り出し、それを水と混ぜ合わせて木枠に流し込みました。コーシン乳業株式会社・わっか・そして小池更生園のみんなで作り上げる「素敵なもの」、作業スタート!

残りのパルプもミキサーにかけていきます


前回の作業で残っているパルプも、ミキサーで水と混ぜ合わせていきます。今回も、みんなで作業がしやすくなるために「小池更生園」の皆さんがあらかじめパルプをお水にひたしておいてくれました

みんなで楽しく作業ができるのも、こうした準備があってこそ。いつもありがとうございます。


ハンドミキサーを使って紙をトロトロにしていきます。グワーンと大きな音がするので、初めは怖がっていた入居者さんもいましたが…一人では怖いことも二人でやれば、やっぱり大丈夫!ミキサーによくかけて、良い具合でトロトロになってきました。

八千代市ならではの「素敵なもの」


八千代市内で摘んできた花びらをパルプの上に散りばめて彩りを加えていきます。八千代市内で生まれ変わろうとしている紙パックと、八千代市内で咲いていた花のコラボレーションです。

皆さんそれぞれ思い思いに花を散りばめて、彩りが加わりました。思わず「きれーい!」との声。なかには「ごはんにふりかけをかけてるみたい!」との声も(笑)それぞれにキュートな個性があって素敵です。

木の枠でパルプと花びらをすき上げます


水面に浮かぶ花びらをみんなでしばし眺めた後は、木の枠を使ってすき上げ作業です。


みんなで楽しくやりつつも、なかなか難しい作業ではあったのですがお一人、名人級の腕前の方が。噂には聞いていた小池更生園の技術力。あっぱれです!

そして、一人一人に大切な個性があるように、一枚一枚にも大切な個性を。そんな思いを込めて、もっと彩りを加えていきます。


私も花びら、やりたい!

 
次の作業に移ろうとすると、「私も花びら、やりたい!」との入居者さんの声が。いい感じです!その「やりたい」という一人一人の思いを大切に。

やりたいことは、やってみましょう!


また一枚、個性的なカタチが出来上がりました。

実はこの入居者さん、今回は気持ちが落ち着かず前回にくらべ不安な表情も見られたのですが、この時ばかりは「やりたい」という気持ちを言葉にしてくれ、とってもいい表情で作業に取り組んでくれました。



これも「一人一人の気持ちを個性を大切にする」という更生園の思いがあってこそ。小池更生園、本当に素敵な人たちが集まる場所です。

そして一枚一枚にこうした小さいけれどかけがえのないドラマがつまっていることを、完成したものを手にしてくれた方々にも感じてもらえたら嬉しいです!


慎重にパルプを移動させます


木の枠を外し、すだれの上の置かれた状態になったパルプを布の上に移動させていきます。とっても慎重な作業、みんなで集中です


すだれを二人でそっと持ち上げ、紙の面が下になるようにしめった布の上に下ろします。軽くトントンと叩いてから…

すだれにパルプが残らないようにゆっくりとはがします。ゆっくり、ゆっくり…そして!


見事に布の上に移動しました。とっても綺麗です!ここからラックにかけて何日か乾燥させます。

次回はついにお披露目です!

八千代市のいろんな人、いろんなモノが混ざりあって、八千代市ならではのひとつのカタチが出来上がろうとしています。次回はついに完成した「素敵なもの」のお披露目です。お楽しみに!


編集後期

取材・編集/嶋川智也
有機農家の奥さん(はっするファーム)と猫(茶トラ)とのんびり暮らしています。 宅老所いしいさん家の元職員。地域が繋がっていく輪の中に何かしらのカタチで加わらさせていただけたらと思っています。好きな言葉は「にゃー」。

「上手にできた~!」「あ。つるつる発見!」支援施設で和やかムードの紙すき作業。地域の廃材をよみがえらせる #SPOTプロジェクト


八千代市内で出た廃棄物を商品化して販売することで地域の活性化及び地域のことを市民に知ってもらおうという”SPOT(スモール・ピースオブ・タウン)プロジェクト“。NPO法人わっかが立ち上げ、地元企業やパートナー団体と連携して始めています。

SPOTプロジェクトの流れ


今回は、こちらの記事でご紹介した「紙パック編」の続報をお送りします!

廃棄されるはずだった「紙パック」を「素敵なもの」に


素材提供企業である「コーシン乳業株式会社」から、デザイン変更で不要となった紙パック500枚をお預かりし、製造作業をする団体パートナー社会福祉法人 心聖会「小池更生園」のもとへ。

前回の工程は水にひたした紙パックからパルフを取り出し、そのパルプを細かくちぎりました。

今回は前回の続きからスタートです。「この日を楽しみにしていた」という同園の皆さんとの楽しい作業風景をレポートします。

パルプをミキサーにかけます


「紙すき始めますよ〜」という職員さんの声で続々と集まる皆さん。「今日は何やるの〜?」と興味津々です。

前回の作業が楽しかったとわっかの梶原さんに伝える入居者さん。

細かくちぎったパルプとたっぷりのお水をミキサーにかけ、おかゆのような状態にします。一台のミキサーに入る量はほんのひと握り!この工程を何度も何度も繰り返して行います。

前回ちぎったパルプ。コンテナいっぱい入っているこのパルプの量は紙パック約50枚分です。


ミキサーにパルプと水を入れて…
だんだん紙と水が混ざっていき、おかゆのような質感になっていきます


ミキサーが一台だったため、他の方々は前回の作業(紙パックからパルプを取り出す作業し、細かくちぎる)を開始します。こちらの作業はお手の物!職員さんも「追いつきません~…」と嘆くほど、ハイペースで作業を勧めていきます。

 


ドロドロになったパルフを手すきします


さて、今回の作業も大詰めです。
ドロドロになったパルプを木枠に流し込み、型取りをします。木枠に流し込んだパルプは一枚一枚布を敷き、スポンジで水分をとります。まずはわっかの宮本さんがお手本に。

他の作業を進めていた皆さんが「楽しそ〜う」、「私もやりたい!」と続々と集まってきます。「テレビで見て一度やりたかったのよ~!」


上手にできた~!」と満面の笑みを見せたり、「写真撮って〜!」と楽しそうに言ってくれたりで作業は進み、この日は型6枚分できました。約1週間ほど自然乾燥させます。どういう仕上がりになるのか次回のお楽しみ!

みなさんとの作業ににっこりの宮本さん。


今日はここまで!お疲れさまでした


皆さんのお昼ご飯の時間が近づいてきたため、今日の作業はここまでです。


この日の会話も終始食べ物の話。「今日のお昼ご飯はチキンソテーだよ!」「昨日はハンバーグだったよ。デザートはみかんも食べたよー」「ねーねー、今日の夜ごはん知ってる?クリームコロッケだって」…みなさん。朝から一日の献立をチェックしているそうです。

真剣につるつる部分がないかチェックする皆さん。


そんなにぎやかな会話の中でも「あ。つるつる発見!(パルプの外側についてるポリエチレン加工)」と手もちゃんと動かして作業を進める皆さん、おしゃべりも作業も楽しいひとときを共に過ごさせていただきました。

今日もお疲れ様でした。次回の作業は、八千代市といえば…あの華麗なお花が登場です!


編集後期

取材・編集/たいりょうママ
趣味は酒と旅…20代の頃は、一人旅に明け暮れました。今はアウトドアに目覚め、家族キャンプ、夫婦サイクリングが生きがいになりつつあります。これまで旅、結婚・出産・育児を経て、一人では生きていけないことに気づきました。取材とともに身近な事を学んでいこうと思っています!

学生服リユースで“八千代をエール” 制服買取販売店「さくらや」池上 優子さん


制服のある学校に通われたことはありますか?

卒業の前にはツンツルテンになっちゃって、窮屈だけど着てたなあ、とか。引っ越しちゃって少しだけしか着なかったなあ、とか。

思い入れがある方もない方も、その数年間を受け止めてくれるお店が八千代市に誕生しました。お話を伺っていくと、実は”安く制服が買えるだけ”ではない、地域共生にもつながる考えがありました!



さくらや ちば八千代店
八千代市高津703-1(スシロー八千代高津店となり)
TEL:050-5372-6886
https://www.seifuku-sakuraya.com/blog/yachiyo/
営業時間:11:00〜16:00
定休日:月/水/日祝/たまに土
*近くにコインパーキング2箇所あり(高津小付近&スシロー駐車場隣)


小さい子〜高校生まで。試着室もあります


学校がたくさんある高津団地近くに、2020年の9月にあるお店がオープンしました。

さくらや ちば八千代店”は、幼稚園・保育園から高校まで、制服・体操服・学用品などの買取と販売をするリユースショップ。さくらやは全国展開のお店ですが、主にその地域で子育て中のお母さんが自分でお店を持って経営されており、八千代店は千葉の1号店となります。


中に入るとまず、DIYで作ったというラックにかかったハンドメイドコーナーや、かわいらしいディスプレイの幼稚園・保育園コーナー。借りて返せるミニ絵本図書館もあります。取材時は「やちよのキャンドルナイト」開催前のため、キャンドル用の絵をかくスペースも。

奥には中学・高校の制服、体操服や学用品と試着室。返品・交換ができないので、お子さんと一緒に来られて着てみてもらうのが確実だそうです!


「何かやりたい!」の思いと新品の制服

八千代店を立ち上げられた池上 優子さんは、小中学生の子を持つ現役子育て中の三児の母。パートをする主婦から、ここに場所を借りてお店をオープンするまでにはどんなことがあったのでしょうか?


池上さん「私は本当にごく普通のお母さんの一人でした。でもお店をやりたい気持ちはあって、それは実家が神戸でお漬物屋をしていたから。

両親は”百貨店には絶対負けない!”とこだわりを持ってお店をやっていて、小さい頃から自分が両親の後を継いで商売をするんだと自然に思っていました」

「そこに、阪神・淡路大震災があって。区画整理で大きなスーパーが近くにできることになり、商店街は続けていけない…と、両親がお店を畳む決断をしました。でも、”お店をやりたい”というマインドはずっと持ち続けてきたと思います」

−ご両親の姿を子どもの頃から目にしていたんですね。その気持ちを実行に移したきっかけは?


「子供が小学生になってから家の整理をしていて、新品の幼稚園の制服が出てきたんです。もったいないと思っても、大手のリユースショップでは買い取ってくれないし、市外のショップでも対応範囲外だと断られてしまって。

検索してたどり着いたのが”さくらや”で、でも千葉にはありませんでした。制服のリユースショップ、八千代にもいるだろう!!と思って、その日に店舗パートナーの問合せをしました」

−すごい行動力ですね!

さくらや本部のページ。全国でたくさんの店舗があるが、当時千葉には1店舗もなかった


「さくらや本部の馬場さんには、落ち着いてゆっくり考えて、と何度も言われたんですが(笑)。家族で高松のさくらや本店に行ってみたり、きちんと1ヶ月考えて、やっぱりやりたい!と前に進むことにしました。

そこから日本での地域貢献とか子ども支援の状況を学ぶ上で、八千代市にも生活困窮や在日外国人、転勤が多いご家庭など様々な事情を抱えている方が多くいるということがわかりました。」

いろんな思いの詰まった「制服」


−ステイホームで家の整理をされた方もいらっしゃると思いますが、「子どもの服を捨てる」ってなんだか切ない気持ちがします。

「人によるけど、制服は毎日着るものなので思い入れもありますよね。お母さんたちと話していると、”(制服を)最後、ゴミ捨て場に置いてくるのがせつない…”という声を聞きます。でも近所にお下がりする子もいないから、捨てるしかないと」


−そういう時、次の人につなぐためにリユースショップがあるんですね。


「はい。この間、お母さんと男の子が”ランドセル買い取ってくれますか?”と来てくれたんですが、査定のためにあれこれ中を開けたりして見ていると、男の子が”このランドセルとっても良かったんです!”って話し始めたんです。

ここがワンタッチで開いて、こうやって物を入れられるし、ポケットも便利で…”って力説してくれて。」

「それを聞いたときに、子どもの方がこんなに話してくれるなんて、大好きで大事にしていたんだな…と思いました。ちゃんと誰かにつなぐからねという話をして、思いまで受け取った気持ちになりました。

みなさん、何も言わなくてもそれなりに思い出の詰まった物だと思いますから、そういう気持ちでやっています」

支援としての「制服持ち込み」


−制服を寄付できる”八千代エールBOX”についてTwitterで拝見したのですが…


「BOXに使わなくなった制服・体操服を寄付いただくと、その査定額をPTA会費や学校の図書費、お祭りの開催費などに寄付できる仕組みです。

八千代のキャンドルナイトで初めて設置するんですが、例えばお持ちいただいた学生服の査定額が1000円なら、その1000円が今後のイベントの資金として寄付されるんです。」

八千代エールBOX


「さくらや ちば八千代店は、子どもの未来応援国民運動にも協力していて、寄付頂いた学生服の査定額を内閣府に寄付して全国の子ども達に支援することができます。八千代エールBOXはその八千代版で、市内の子ども達の支援が目的です。」

−もともと使わない物ですから、持っていくだけで支援になるのは気軽ですね

「将来的にはこれを企業や地域のイベント、いろんなところに設置できたらと思っています。

困っている人は地域にも、近くにもいて、自分が無理せず協力できることがあると知っていただけたら。”もったいないけど捨てるか”の前に、”不要になったらBOXに入れる”選択肢が定着していくといいなと思っています」


−制服・体操服の寄付はキャンドルナイト当日(2020.12.20)の他、店舗での回収も受け付けているそうです。


”さくらや”創業者の馬場加奈子さんは、ご自身が貧困で苦しんだ体験をもとに店を立ち上げられたそう。

さくらやで買い取られた制服・体操服は、お年寄りや、子育て中などで仕事に就きづらい方や障害者施設などによってお手入れ(洗濯や名前刺繍とりなど)をされているとのことです。地域の人に支えられ、支援が循環していく仕組み、できることから参加してみませんか。


編集後期

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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