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いろんな人がいていい、多様性があっていい。「第3のいしいさん家」52間の縁側プロジェクト基本情報

ironnaメディアをご覧いただき、ありがとうございます!
イロンナ人やイロンナものを取材・紹介していくこの場所では、千葉県八千代市に誕生予定の施設 “ごじゅうにけんのえんがわ” ができるまでにも密着していきます。


ここではまず「いしいさん家」とNPO法人「わっか」が協力してスタートしたこのプロジェクトをご紹介します。どんなことが始まっているのかな…?

多様性がテーマの「家」?


いろんな人がいていい、多様性があっていい。”52間の縁側”はそんな考えのもと、「高齢者・障がいを持つ人・こどもも大人もみんなの居場所」として取りこぼしのない支援を目指す施設です。


介護施設:デイサービス、日中一時支援など

ここは宅老所をすでに2軒運営している、「いしいさん家」の得意分野です。宅老所というのは、小規模運営している福祉サービス。大規模なケア施設とは違った、運営者それぞれのカラーで切り盛りされています。

高齢者だけではなく、生きづらさを抱えた人の支援や子供たちの居場所にもなっているいしいさん家については、「いしいさん家とは?」にご紹介しています。

子供たちに読み聞かせをしてくれているおばあちゃん。


子供、ファミリーなどへの支援:遊び場、子供食堂、共助カフェ

こちらは主にNPO法人の「わっか」の得意分野です。自然と触れ合えるスポットのほか、様々なワークショップや仕掛けによる交流。ふらりと立ち寄れるカフェや、みんなで食事を楽しめるキッチンなども予定されています。

52間の縁側プロジェクトの説明図
イメージ図



なぜ「52間の縁側」という名前なの?


「ごじゅうにけんのえんがわ」は設計を行った建築士・山﨑健太郎さんによって命名された、この施設の建物の名前です。

“縁側”というのは昔懐かしい日本家屋によくある、細長いテラスのような場所ですよね。サザエさんの家でよくタマがお昼寝をしているあの場所です。

廊下として”部屋と部屋をつなぐ場所“でもあり、”外と中をつなぐ場所“でもある縁側。それが長く94mも続くように設計されていて、昔の単位の「間(けん)」に換算すると52間になります。

建物の模型。

52間の縁側の設計は、(株)鹿島出版会の実施するコンテスト”SDレビュー”の2016年入選作品になり、六本木・森美術館を初め様々な場所で展示されました。(→SDレビュー2016公式サイト)  



前方に林があり、建屋のすぐ前に子どもたちの遊べる”じゃぶじゃぶ池”という浅い池が作られます。畑や果樹なども作る予定だそう。ぜひ内装を動画でご覧になってみてください。長い長い縁側、どのようにみなさんが過ごすのかとても楽しみになってきます。



当サイトではインタビューの他、土地や建設の様子などもできるだけ掲載していきます。地域の方も、遠方の方も。完成までの物語を、ぜひいろんな皆様と共有していけたら、とても嬉しく思います。

全ての始まり、発起人の「いしいさん家」いしいさん・「わっか」宮本さんの対談はこちらから。



取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。

新川の流れと自然に惹かれて居住地に選んだ八千代市ですが、実は地域のことってあまり知らない。八千代市って、特に何にもない…?と先日まで思っていました。でも、実はいろんな面白い人がいて、いろんな活動をしているみたいなんです。

地域で何が起こっているかわかってきたら、解像度の高く街を見渡せたら、少し気持ちが変わるかも。そんな気持ちで、今日も取材をしてきます。
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ご支援ありがとうございました!52間の縁側クラウドファンディング

「イロンナ」は地域のひと・もの・ことを取材した、八千代の「へぇ!」を集めたメディアです。

介護・学び舎・遊び場、就労支援など”みんなの居場所”となる施設「52間の縁側」ができるまでにも密着していきます。

★プロジェクト「52間の縁側」とは?

「52間の縁側(ごじゅうにけんのえんがわ)」は、「第3のいしいさん家」とNPO法人わっかがタッグを組んで始まった、「高齢者・障がいをもつ人・生きづらさを抱える人・ファミリー・みんなの居場所」を作るプロジェクト。


介護施設としてデイサービス、日中一時支援をするほか、子どもの遊び場、共助カフェ、障がいや生きづらさを抱える人の就職支援など「取りこぼしのない支援」を目指す施設です。


名前は「52間=94m」(1間は1.818m)におよぶ長い縁側の設計から。
プロジェクトについてさらに読む>

52間の縁側クラファンプロジェクトは2,209,500円を集めることができました。

ご支援ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございます!これからリターンのご連絡などを順次、させていただきます。

まずはプロジェクト終了のご報告とお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!!

https://camp-fire.jp/projects/view/553616#

みんなの居場所完成に向けご支援をお願いします!52間の縁側クラウドファンディング挑戦中

「イロンナ」は地域のひと・もの・ことを取材した、八千代の「へぇ!」を集めたメディアです。

介護・学び舎・遊び場、就労支援など”みんなの居場所”となる施設「52間の縁側」ができるまでにも密着していきます。

★プロジェクト「52間の縁側」とは?

「52間の縁側(ごじゅうにけんのえんがわ)」は、「第3のいしいさん家」とNPO法人わっかがタッグを組んで始まった、「高齢者・障がいをもつ人・生きづらさを抱える人・ファミリー・みんなの居場所」を作るプロジェクト。


介護施設としてデイサービス、日中一時支援をするほか、子どもの遊び場、共助カフェ、障がいや生きづらさを抱える人の就職支援など「取りこぼしのない支援」を目指す施設です。


名前は「52間=94m」(1間は1.818m)におよぶ長い縁側の設計から。
プロジェクトについてさらに読む>

今回は、2/25から挑戦中のクラウドファンディングについて掲載します。

「52間の縁側」は2022年夏の完成予定ですが、一昨年来の材料費高騰により工事費を増額することで完成にこぎ着けております。現在コロナ禍で様々なモノの価格が上がり、入荷困難になっていますが、建設用木材はいち早く需要が高まり高騰した材料の1つです。「ウッドショック」と呼ぶそうです。(経済産業省/経済解析室)https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20210719hitokoto.html)

たくさんの木材を使用する52間の縁側も大きな影響を受け、家具の予算を工事費に充てることで工事を継続しました。

今回、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて家具の費用を支援募集させていただいています。どうかご一読いただき、このチャレンジを応援していただけると嬉しいです!

https://camp-fire.jp/projects/view/553616#

工夫と試行錯誤で、車いす旅もYouTuberも。吉村映里さん&琉希くん

まちのいろんなことやいろんな人を紹介するメディア”ironna(イロンナ)” 今回は、重度重複障害を持つ吉村琉希くんと、母の映里さんに取材します。琉希くんのケアグッズを試行錯誤して手作りしていく映里さんのお話や、それを活かしたYouTubeでの発信について伺います。

YouTubeで旅や医療ケアの工夫を発信

ーわっかブログ(下記)ではキャンドルナイトでのものづくりの様子や、日々”何かしよう”と行動を起こす理由について伺いました。


ー今回は、最近取り組まれていることについて教えてください!


私生活の延長でできることとして、最近趣味でYouTuberデビューしました。何もしないではいられない性格なので、何かできる範囲で前進につながることはなんだろうと。その一つが動画制作です。

【障害者とくるま旅】シリーズ

体力的に出かけられるうちに出かけようと思って!宿を予約するのも難しいので、何年か前からキャンピングカーで”くるま旅”にいくようになりました。今は少しずつ過去の旅の様子を編集してYouTubeで公開しています。


ー琵琶湖や奥日光など、いろんなところに行かれていますね!!楽しそう。

琉希は特にイルミネーションが大好きで。目は見えてはいるはずなんですが、明るい場所だと目を閉じてしまいがちで眩しいのかなと。ただ暗闇でイルミネーションの光を見るとすごく見つめて、キラキラを楽しんでいるのかなとわかるんです。想像でしかないけど、ぼやけた世界の中に光は割としっかり見えるのかもしれません。タブレットで動画を見せても楽しんでいる感じがします。自分の動画も見ています(笑)

ドイツ村のイルミネーションにお出かけ。

たまたま誰かが見てくれたらいいなと思って、医療的ケアのちょっとした工夫も動画にしています。

ー人工呼吸器のケアなど、参考になる人がいそうです。

ケアグッズの試行錯誤を活かして

ハンドメイドのオンラインショップでカニューレバンドの受注もしています。

琉希は気管を切開して肺に直接空気を送り込んでいるんですが、喉元の穴に入れている管をカニューレと言います。それを止めるのがカニューレバンドというのですが、長さも人によって違うし、首の締め付けがないように気を使うんですね。市販品もありますが、必需品で下着並みに取り替えるので本数が必要で。伸びてきてしまうと、抜管する危険があります。

私もたくさんの受注は対応できないのですが、時間がなかったり、裁縫が苦手な人の代わりに作れたらいいなという気持ちでやっています。定期的に時期が来ると注文してくださる方がいたり、障害がある方ご本人から注文が入ることもあります。

カスタマイズ要望もできるだけ受注

成長すると長さも変わるので今回は長めにしてくださいとか、裏を夏蒸れない素材にしてとかの要望も、できるだけやってみることにしています。マジックテープのところをこうやって試しに作って、とご連絡をいただくこともあり今日も1件投函してきました。

ーそうしてカスタマイズの要望を聞いていただくと助かりますね。

私も身体の変化に合わせてあげたい気持ちがわかるので。
最初は普通のバンドを使っていたんですが、抜けてしまうんです。琉希は割と成長してから気管切開したので、首よりもやや下の方に穴があります。バンドはチョーカーのように真横には固定できなくて、ネクタイみたいに下がっているので抜けやすいんです。普通のバンドじゃダメだと思って色々作って試しました。たすき掛けみたいにして引っ張ってみたり。

最終的には真横のバンドの下に斜めに穴を支える部分を作ればいいんじゃないかとなって、完成したのが今の形です。どのくらい下に作るのかとかも、正面から写真を撮って図面に起こしたりしました。

ー「こうしたらどうかな」と地道に改良を重ねて、やっと琉希くん仕様のバンドが完成するわけですね。

成人式の琉希くん。こちらも工夫して手作りされたという羽織袴で。

-お出かけできるように車を改良したり、色々な試行錯誤があったからこそお出かけやイルミネーションを楽しめる。そんな映里さん&琉希くんの動画はこちらからご覧になれます!

“ラグビーを通して社会に恩返し”八千代市ホームのラグビーチームBIG BLUES 下村ゼネラルマネージャー

ブオーン…夜な夜な、持参した発電機が稼働する。ホームセンターで買ってきたナイター照明を光らせ、高津小前のグラウンドで毎週練習しているチームがある。
あるときはアクティブにトライを決め、あるときは大きな両手で子供たちにおにぎりを握る。しかしてその実態は、八千代市ホームのラグビーチーム・ビッグブルーズなのである…!

BIG BLUES twitterより

創設45年の歴史あるチーム

BIG BLUESの母体はかつて日本IBMが運営していたラグビーチーム。会社の部活として1976年に創部され、2004年には日本代表の選手などがプレーする”トップリーグ(現リーグワン)”に所属していました。

ところが、2017年にホームグラウンドである日本IBM八千代台グラウンドが閉鎖。運営母体も変わり、60名近くいたチームメンバーが徐々に離れていってしまいます。
このままではチーム存続が危ぶまれてしまう。
この危機をなんとかしようと立ち上がり、今年から新運営体制をスタートさせた下村ゼネラルマネージャー(GM)にチームへの思いやホーム・八千代市への思いを伺いました。

下村 健
キヤノンイーグルスでは主将を務めた。引退後はパーソナルトレーニングジムオーナー/トレーナー。2021年からBIG BLUESゼネラルマネージャー。BASICラグビーアカデミーでは小中学生の指導も行う。
https://www.big-blues-rugby.com/

“BIG BLUESが潰れそう”

ー下村GMは以前BIG BLUESでプレーされていたそうですが、GMとして戻ってこられたのはなぜですか。

きっかけはメンバーの電話です。”チームがこのままだと潰れそうだから、なんとかしてくれ”ということで、現状把握のため残っているメンバー全員に連絡を取りました。

聞いていくと「このチームでプレーする意味がない」という声が多かった。そういうチームになってしまっていたんです。僕がいた頃は地域貢献もして、本気で勝ちに行くプライドのあるチームだった。やりがいもあった。話をするうちに、それを取り戻したいという気持ちになりましたね。

ーチームコンセプトに「地域貢献」を起用され、ロゴにも反映されていますね。その意図は。

今年新しくなったBIG BLUESのロゴ。恩返し=鶴がモチーフになっている

ラグビーをやっている人はラグビーに恩がある、と僕は思っています。チームを作っていく中で、メンバーのベクトルの方向を合わせるべく作ったのが”恩返し“というポリシー。それを元に今年の4月からSNS上で”恩返ししたいやつ集まれ!”をキーワードに選手募集をかけました。

実際の告知。オンラインで何度も説明会をしたそう



説明会を開いて1回1回丁寧に思いを伝えていくと、当初チームを去ると言っていたメンバーも”そういうコンセプトなら” “下村GMがやるなら”と戻ってきてくれたり。10年後にもう一度”リーグワン”に上がる、そういう夢を掲げるチームに所属したいという選手も集まってきました。現在はスタッフも含めると60名。増えましたね。

ーまさにこれからスタートという感じで、今から応援したらめちゃくちゃ楽しいですね。

「今はサクセスストーリーの一歩目。ファンの皆さんと一緒にチームを作り上げていくというような、巻き込み型のチームづくりをしていきたい。まずは地元の八千代の皆さんから元気にしていきたいし、ラグビーの魅力も伝えていきたいと思っています。」

恩の循環と”恩送り”

ー地域貢献ということで、市内小学校での朝食支援や、体育の授業での”タグラグビー”教室などをされているんですね。

※タグラグビー:ラグビーからタックルなどの要素を抜いた、年少者向けのスポーツ。”タグ”と呼ばれる腰紐をつけて行い、小学校体育の学習指導案にも記載されている。

NPO法人わっかと一緒に、毎週小学校に伺って家庭科室でおにぎりを握っています(※緊急事態宣言時を除く)。僕たちは朝ごはんの大切さって身にしみてわかっているので。子供たちが朝ごはんを食べずにフラフラとやってきて、上の空で授業を受けて…、ってどう考えてもよくない。

あと僕ら身体が大きいから、いると元気になるでしょ(笑) わーわー!!ってテンション上がってくれるんですよね。元気のきっかけになる存在になりたい。あの人たちが来ると楽しいな、嬉しいなというチームになりたいです。

朝食の準備をする下村さんと度會(わたらい)さん。このあと食事する子供達とお話もします/ instagram @bigblues32より


タグラグビーはどんな経緯で?

朝食支援の流れで先生に”コロナ禍で子供たちに全然刺激がない”と伺って。行事も中止だしどこにも行けないし、禁止ばかりで子供たちは本当に我慢している、と知ったんです。じゃあ僕たちに何かできることないかなと思ってやらせてもらいました。

新しい刺激って成長につながる。また2学期3学期にも行きますし、他の小学校にも展開していきます。八千代市全部周りたいですね!

ーそうなったらタグラグビーがたくさんプレーされますね!

出張授業をしたときは、ラグビーボールとタグ(腰紐)をセットで寄贈しています。これはチームのグッズの売り上げの中から購入するもの。ファンのみなさんが応援してグッズを買っていただくことで、未来、子供たちにつながっていきます。循環というか恩を送る感じで、”恩返し“と”恩送り“でもあります。

優しいお兄さんたち、子供たちも大好きになりました

ー地域貢献は一見、競技とは関係のない活動ですが、チームの皆さんは?

最初にうちはこういうチームだよ、こういうことをして、その上で強くなっていくんだよということに納得して来てもらっています。だから嫌だなとか、そういう感じにはならないですね。小学生や中学生の指導も行っていますが、友達みたいな感じで(笑) 基本は誰が来てもウェルカムな選手たちです。

平日の練習風景。小学生→中学生の指導が終わるとチームの練習が始まります

10年後にもう一度リーグワンにという目標は、今指導している子供たちが大人になった時にここでプレーしたいと思えるチーム、居場所になっていたいという意味でもあります。夢のような話ですが、夢を追いかけるって僕は好きなので。妻には”青春だね“って言われます!


10/10(日)はホームゲーム!

現在練習を行っている高津グラウンドは、自治会に相談し、自分たちで照明を設置して使っているそうです。そんな地道な彼らのファンになり、支援する方や地元企業も。魅力いっぱいのBIG BLUESは、今週末にホームゲームが開催予定。八千代市総合グラウンド(Google map)にて14時30分キックオフ!(観覧無料だそうです!)

久しぶりに皆さまの前で試合が出来る事が本当に嬉しいです!!
観覧も無料なので、ラグビーやイーストを見たことが無い方にも遊びに来て欲しいな☺️
会場での企画などは順次発表して行きます!当日は感染防止に気をつけつつ一緒に楽しみましょう😆✨#トップイーストもいいぞ#トップイースト盛り上げ隊 pic.twitter.com/Pwq9BRP7Vo

— BIG BLUES(ラグビートップイースト所属)@10月10日八千代総合グラウンド (@BIG_BLUE_RUGBY) October 4, 2021


広報にも力を入れていらっしゃいますので、クオリティの高いコンテンツがたくさん。興味を持ったかたはぜひSNSをフォローしてみてくださいね。






取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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初心者が萎縮せず、誰でもオープンに写真を楽しめるように。フォトグラファー/Youtuber わたなべりょうさん

地域のいろんな人を紹介するメディア”ironna”
今回はフォトグラファーであり、YouTubeチャンネル登録者数1.89万人の人気配信者でもあるわたなべりょうさんにお話を伺います。「子供を撮るとぶれてしまう」「光を読むってどういうこと?」などYouTubeで初心者の質問に的確に答えていくわたなべさんの原動力は、自らの「自信喪失体験」でした。

わたなべ りょう
フォトグラファー・講師。
写真素材サイトPIXTAのトップクリエイターとして写真素材を撮影・提供する傍ら、講師やYouTube配信を行う。https://www.watanabe-ryo.com/
写真とカメラのレッスンチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCzf4eIKEdF2KlAIAlaKZV5A

気持ちとパワーのYoutube

–八千代市にはいつ頃いらっしゃったんですか?

もともと都内に住んでいて、結婚してから八千代市に引っ越しました。夫が千葉県出身なのと、機材を置けたり仕事もできるような広さが欲しかったので。交通の便もありますね!

–そういう方は多いですね!どんなきっかけで発信を始められたんですか?

写真を撮っていて講師業も細く長く続けている中で、次は何をしよう?と思った時に「レッスンの発信はどうかな」と思ったんです。もともとネット上で情報を探すのが好きというか、好奇心のままに掘っていくのが好きで。 YouTubeはノウハウがネット上にあるし、それを元に自分なりに研究してやっていくのが自分に合っていると思います。自分で思いついて、気持ちとパワーさえあれば進めていけるので。

わたなべさんのYouTube。自身でどんどんチャレンジしていくそう

–自分でマネジメントしていく感じですね。ずっとフリーでお仕事されているんですか?

新卒で少し新入社員をやりましたが、「ダメだな」と思いましたね(笑)みんなで協力してやるのは苦手で。返事待ちとかがない方がよくて、常に動いていたい。こういうことがわかった、じゃあ早速やってみたい!とどんどんできるところが今はすごく好きですね。

–発信の反響はどんなものがありますか?

応援のコメントをしてくれる人もいるし、誹謗中傷まではいかなくてもバカにするような意見をする人もいます。最初は落ち込んだりしましたが、私にだけじゃなくて、ある程度見られるようになるとみんな経験することなんですよね。

基本的なレッスンから、旦那さんとの「プロvsアマ対決」などの企画から解説するコンテンツも人気

私は本当にみんなの役に立ててほしい!と思っていることを発信しています。それに関しては自信があるから、どんな意地悪な解釈をされても「それぞれでどうぞ」と思いますね。

駆け出しの頃の原体験


–初心者がひっかかりそうなポイントはどうやって見つけるのでしょうか。

講師業をしていて、同じようなことを聞かれるな、というポイントはありますね。何がわからなくてその人が悩んでいるのか考えるのも好きですし。自分自身もそうでしたが、引っかかるポイントって結構色々あるので。

写真って、今はだいぶそうでもなくなってきているかもしれませんが、「巨匠」みたいな人が「カメラとはこうあるべきだ。F値をこうしてこのレンズを使ってここから撮るのが一番いい」みたいな雰囲気があったりして。


そういう風に一方的に言われると、わからないことがあったときに自信を失ってしまいがちです。「全然わからない。自分なんて全然ダメだ…」って排除されてしまう世界のような印象があって。そういう雰囲気もあって、私自身最初は不安でいっぱいだったんです。

でも経験を積むにつれ、そういう「巨匠」は自分の流儀を語っているんであって、そこに合わせる必要はないのかなと。それだけを「唯一の正解」にするやり方じゃなく、もっとフラットに、どんな立場の人が聞いてもわかるというところを大事にしたいと思うようになりました。自分の経験上、大事にしているところです。

「ボタンってどこですか?」

–経験を積まれる中で、「初心者・駆け出し目線」をずっと保っていられるのはどうしてなんでしょうか。

最初に「オープンでない世界」を経験しているんですよね。「気軽にみんな始めてみよう」ではなくて、「わからない人はダメ、わかっている方がえらい」みたいな空間。
それが好きな人はいいと思うんですが、私はそうじゃない場所があったらいいなと思っていたので。その体験は譲れなくて、コンセプトになっていますね。

オフラインの(教室で行うような)講座では、70代・80代のおじいちゃんおばあちゃんが来てくれたりするんですよ。「ボタン見えないんですけどどこですか?」ってなったりするんですが、何かを学びたいと行動することがすごいし、気持ちに応えたいなと思いますね。

–とても素敵なことです。最後に、市内で好きな撮影場所はありますか。


みんなや誰かが「いい」と思っているような場所に行く必要は全然なくて。自分の心が動く場所が撮影スポットなんですよね。

京成バラ園さんで撮影させてもらった動画も最近公開しましたが、桜とかお花がある場所はカメラを持っている人がたくさんいますね。

被写体としてこれを撮りたくて仕方ない!というものは、実は個人的にはあまりないんです。素材写真のようにニーズを考えたり、「〇〇の撮り方を教えてほしい」みたいなきっかけがあって、その中でどう撮ろうか考えるのが好きですね。

–原動力がニーズとか、誰かの思いなんですね。


「唯一の正解」を追うのではなく、それぞれの立ち位置でオープンに参加できるのを重視されているわたなべさん。動画にもその姿勢がとても表れています。市内の撮影スポットを伺ったときの「自分の心が動く場所が撮影スポットなんですよ、それぞれ違うから…」と、1人1人の感覚を尊重されていたのがとても印象的でした。ありがとうございました。

取材・編集/きょん
八千代市在住5年の地元密着Webデザイナー&ライター。ADHDとうまく付き合いながら働く幼児2人の母です。
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イベントレポート:みんなの居場所をつくる〜地域に根ざした取りこぼしのない支援を目指して〜

2021年3月下旬に行われたオンラインイベント「みんなの居場所をつくる」。若年性認知症理解促進・普及啓発事業として千葉県若年性認知症専用相談窓口の主催で開催され、「52間の縁側」発起人の2人と建築を担当した山﨑さんがトークセッションを行いました。その内容を一部ご紹介します。

フル動画を見る

★プロジェクト「52間の縁側」とは?

「52間の縁側(ごじゅうにけんのえんがわ)」は、「第3のいしいさん家」とNPO法人わっかがタッグを組んで始まった、「高齢者・障がいをもつ人・生きづらさを抱える人・ファミリー・みんなの居場所」を作るプロジェクト。


介護施設としてデイサービス、日中一時支援をするほか、子どもの遊び場、共助カフェ、障がいや生きづらさを抱える人の就職支援など「取りこぼしのない支援」を目指す施設です。


名前は「52間=94m」(1間は1.818m)におよぶ長い縁側の設計から。
プロジェクトについてさらに読む>

52間の縁側の模型。
介護福祉士・ケアマネージャー。
宅老所「いしいさん家」代表。現在は千葉市花見川区と習志野市の2軒運営、新たに千葉県八千代市米本に第3のいしいさん家を建設中。https://www.ishiisanchi.com/
建築家/山﨑健太郎デザインワークショップ代表取締役。
工学院大・東京理科大・早稲田大 非常勤講師、明治大・法政大 兼任講師。「52間の縁側」ではSD Review 2016 入選。ほかたくさんの建築で受賞歴あり。http://ykdw.org/
千葉県八千代市のNPO法人「わっか」理事長。市民間の助け合いシステム「ゆいのわ八千代」の立ち上げ・運営や、ファミリー層向けのイベントなど様々な地域活動を実施。http://wacca-with.org/


分断を作らない支援

宮本 若年性認知症の方をはじめ、多様な方にやさしい地域づくりを推進するために必要だと思うことがありますか?」と、視聴者の方へ事前アンケートにご回答いただきました。一番多かった回答は理解を深めるための「普及啓発」、次いで「居場所づくり」「関係機関の横の連携」でした。

52間の縁側も「若年性認知症の方だけにどうするか」ということではなく、分断を作らない、いろんな人がいても自然と交われるような場所を目指しています。いしいさん家にはすでにいろんな方が来られていますよね。

石井 いしいさん家ではうつ病、統合失調症など色々な人がいます。病名で区切らず、困っている人がいれば一旦来てもらって、そこから考える感じ。

宮本 お子さんもいるのは、最初はスタッフさんの子連れ出勤からですか?

石井 うん、子連れ出勤から。託児もあって「おじいちゃんおばあちゃんと一緒に過ごせる、命の授業をやってるよ」って言うんだけど、なかなか一般的ではないから「赤ちゃんボランティア※」とか色々来てもらえるように工夫してます。
そのパワーアップ、規模を大きくしたバージョンが「52間の縁側」なのかもね。

※赤ちゃんボランティア:赤ちゃんと保護者が「いるだけでボランティアになる」有償ボランティア。

分断を作らない場所を「設計」する難しさ

山﨑 建築の設計って、制度面で面積を区切ったり、防犯とかセキュリティーとか「線を引いて分けていく」のが役割の一つになりますよね。でも石井さんの考えにはそういうところがない。真逆なんですよね。書かなきゃいけない線をどうぼやかしていくか、設計の上ではそこが難しかったです。今はだいぶ線はにじんできたけど。もう話し始めてから5年くらい経つし(笑)

宮本 だからこそ建設が始まる前から地域の人にその話をして、地域がウェルカムになっている部分もあります。どのように建つんだろうって見守ってもらえますよね。

いわゆる「デイサービス」だと親子で遊びに行こう!って感覚はないんだけど、ほんとに行っていいんだという雰囲気が建つ様子から感じ取ってもらえれば。

石井 (米本での)わっかの活動は、ずっとやってるんだもんね。

宮本 そうですね。地域の課題があって、その力になりそうな建物が来て、人も来てくれるというのはみんな待ち望んでる感じかなと思います。

今まで福祉を遠いものとして感じていたような人が若年性認知症などを知るには、知識として教えるのもそうだけど逆に「ただ居心地のいい場所」に行ってたらそういう人がいた、というのがいいのかなと思います。

役割を作るからこその「居場所」

石井 家族によるんだけど、若年性認知症と診断された人って40−50代の働き盛り、大黒柱だったりする。収入が絶たれて、経済面、身体面で家族もとても不安になって、ボロボロ泣く人もいますね。世間的にオープンにしづらい感じもあるし。

そこに「居場所ですよ、ここに同じ環境の人がいますよ」と言っても来づらいところはあって。だから家族でも本人でも、少しでも社会に役割が持てる場所、という意味の居場所も必要かなと思う。バリバリ働いていた頃の収入は難しいかもしれないけど、ここに行けばみんなの役に立てる、って。

山﨑 石井さんのところでは「役割」が自然に起こっている感じですよね。建築の計画をしようと思うと、管理しやすく人の手がかからないように作っていきがちなんだけど、いしいさん家の場合には「人」が役割を担ってくれればそんなに建築は作り込まなくていい。

52間の縁側も、(手入れなどに)手のかかるところがいっぱいあるじゃない。畑とか、大きいお風呂とか、キッチンも。みんなでお手伝いしてもらいながらやっていくんだけど、結果的にはそれが役割であり、居場所になる感じですかね。

52間の縁側のイメージ。

宮本 よく石井さんと「不便を楽しむ」という話をしてますね。

石井 不便さからコミュニケーションが生まれたりね。そうして自然に発生する役割もある一方、今のいしいさん家でやっている感じでは若年性認知症の方は日課があったほうがやりやすいのかなとも思う。なんか(キッチンで)商品を加工して作ったりもしていくんだよね?それに絡めてもいいのかも。

宮本 うんうん。石井さんがそういう目の前の関わりとして支援をしている隣で、わっかがやっていることは未来の資産になるようなことかなと思います。みんなが交わる中で、理解をしていけたらいい。

いろんな人が参加できるような工夫

宮本 これから工事が始まって、だんだん形もできていきます。庭の部分は人の手で竹垣を作ったり、畑をつくったりのワークショップをやっていきたい。

石井 ワクワクしてきたね。

宮本 竹垣も(時間が経って)劣化してきたら、昔の茅葺(かやぶき)の葺き替えみたいにしてみんなで作り直したり。関わりやすいことを色んなところに散りばめて、自分のやりたいところで参加してもらえるといつの間にか居場所になる、ということができるといいな。



山﨑 昔の茅葺の葺き替えって、村の人たちみんなでやるじゃない。あの時代に勝手に村の人が人の家の土間に入ってきちゃったりするのは、たぶん「手伝ったから」なんですよね、自分たちがやったから。ここの竹垣も、みんなに手伝ってもらって。そして「自分が手伝ったから使っていいんだ!」と言ってもらえるといいね。

石井 (来るときの)敷居が低くなるだろうね。

山﨑 皆さん、手伝ったら主張されるといいです。私が作ったんだから!って(笑)

そういう(人の手が入る)ことは今の建築では全くなくしちゃっていることで。「昔の生活、暮らし方を取り戻す」って石井さんもいうけど、この建物の完成までにそれを実践していけるかもね。完成までの進みはとても遅くなるけど、時間がかかったからこそ色んな人が関わることができる。

石井 仕掛け作りね。昔はイベントがなくても生活の中に老いと死があり多世代が一緒にいて、関係がクロスする中で支え合っていけたのかなと思う。自治会の中でおじいちゃんおばあちゃんの中に認知症状の出たひとが出てきたりして、みんなで関わっていけた。

今、人との関係が希薄化していく中で「理解しあおう」とか言っても難しかったりする。「ソーシャルキャピタル※」って言うみたいなんだけど、地域包括とか支援の仕事って「地域の関係を結び再構築すること」かなと僕は思ってます。

※「信頼」や「つきあい・交流」といった人々の関係性が、物的資本などに並び重要な資源であるという考え方。

今わっかが米本団地で関係作りしてるのもこういうことだよね。そういうところに若年性認知症などいろんな方にも信頼してもらって、入ってきていただけるといいかも。

※わっかの活動: 出張八百屋「ヤオマル」や配食サービスのテストでお弁当を配るなど、
  米本の社会福祉協議会や地域包括支援センターと連携した地域活動。

宮本 1人でも、1団体でもできないことがたくさんある。横の連携をとりながらみんなでやっていく、自然とできるような環境を作っていきたいです。

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